アラカ~JK退魔師ホラー探索RPG~
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作品の素性
静かな異界の入口で、あなたは誰かの残滓を探している。
インディースタジオ「I’m moralist」が手がけた本作は、テレパシーの力を持つ主人公を操り、異世界に囚われた退魔師・アラカの痕跡を辿るホラー探索RPGだ。アドベンチャーとRPGが交差する構造の中で、物語は「救出」よりも「調査」の色合いを帯びている。アラカがそこに存在したという証拠を、プレイヤーはひとつひとつ拾い集めていく。
退魔師という存在を主軸に据えながら、語り手である主人公はあくまで外側から異界を覗く者として置かれている。テレパシーという設定が、この距離感にどう機能するのか——プレイしてみるまで断言できないが、「知覚」を軸にしたホラー体験として興味深い設計に見える。
女子高生という記号と、退魔という文脈の組み合わせが軽さに流れるか、それとも別の重さを帯びるか。その手触りを確かめる価値はある。セール価格でなければ、もう少し評価が積まれるのを待ってから判断してもいい。
こんな人におすすめ
向いている人:テレパシーという特殊な知覚を通じて異世界の痕跡をたどる、という探索の構造に静かな興味を持てる人。JKという親しみやすい外皮の下に退魔と異界という重さが同居しているあの感触が好みで、アドベンチャーとRPGが混在する小規模インディー作品をゆっくり味わえる人には、合う空気があると思う。
向かない人:アクションや恐怖演出の派手さを求めると、まず肩透かしになる。原文から読み取れる体験の核は「探索と痕跡をたどる読み解き」であり、戦闘やゴアの刺激で押してくる作品ではない。また、JKという記号やインディーRPG特有の素朴な作りに最初から拒否感がある人には、入口から合わないだろう。
みんなの囁き
評価数が限られているため全体的な傾向を掴みにくい作品ではあるが、現時点で寄せられているレビューはいずれも技術的な問題点を指摘するものが中心となっている。
もっとも目立つのは、Steam版がDLsite等で配信されているオリジナル版から後半部分を欠いた状態でリリースされているという報告だ。前半プレイ中に後半へ進むための条件が満たせない設計になっており、事実上バッドエンドルートしか辿れない状態にあるとされる。加えて、特定の場所で進行不能なエラーが発生するという報告も確認されており、ゲームとして完走できない可能性が高い。修正パッチの提供も現時点では確認されていない。
雰囲気や素材そのものへの言及は薄く、作品の質を語る以前の段階で詰まっているというのが正直なところだ。原作版に興味があるのであれば、Steam版ではなく別ルートでの入手を検討したほうが無難だろう。少なくとも現状では、積極的に勧められる状態にはない。