少子高齢化の住宅街を住民力で支える スーパーアクティブシニア!


私が住む泉台町(いずみだいまち)は、能美市寺井地区の中山間地を開拓し、宅地造成された住宅街です。現在、607世帯が暮らしていますが、分譲が始まって33年が経っても入居者が増え続けています。 |
![]() 住宅が建ち並ぶ泉台町の風景 |
がむしゃらに働き続けました。しかし、63歳の時に倒れて会社を退職。近所の病院で精密検査を受けたところ、その病院始まって以来の中性脂肪(HDL)の高い数値が出ました!営業や接待で、もうとにかくお酒の量がすごかったですから。 身体が回復した頃、泉台町の前町内会長の田中さんがやって来て、「あんた、暇そうやし、次の町会長にならんか」と誘われました。町内会活動なんてまったく興味がなかったため、「とんでもない」と断り続けていました。ところが最後は田中さんの奥さんに説得されてしまった!しぶしぶ引き受けたのが65歳の時でした。 |
平成27年7月現在、泉台町は1,712名。そのうち65歳以上が292名です。30年以上になると現役だった世代も会社勤めを終え、かつての新しい住宅街も少子高齢化が加速しています。地域住民同士の横のつながりや、特に高齢者支援を中心に、豊かで安心安全な地域づくりが求められるようになってきました。そこで平成24年8月、生活支援サービス希望者を援助し、住民の安心・安全を守り、豊かな生活空間を創造することを目的にNPO法人「えんがわ」を設立しました。活動項目はまちづくりの推進・保健、医療や福祉の増進、環境保全、災害救援、地域の安全、子どもの健全育成、経済活動の活性化、消費者の保護など暮らし全般にわたります。さらにそれらを住民ニーズに合わせて事業化し、メンバーで役割分担しています。 平成27年、閉じこもりがちな男性高齢者を外に引っ張り出す策として、「居酒屋えんがわ」を企画。気軽な交流の場を探していたところ、地域の居酒屋が「営業時間以外ならお店を貸してあげるよ」と協力してくれることになりました。 |
![]() 高齢者世帯だけではなく、地域内にある公共スペースの草刈りや除草も行う。 ![]() 「ふれあい市えんがわ」は介護用品・農産物・お菓子・防災用品などを販売。 ![]() 2014年に開催された「えんがわ2周年祭」。高齢者から子どもまで集まる「ふれあい市えんがわ」は地域コミュニティの場となっている。 ![]() 「居酒屋えんがわ」は男性高齢者の外出の機会と仲間づくりに役立っている。 |